2017/05/05
2017年度関東代表NZ遠征レポートVol.13
~遠征第3戦レポート~

4月29日に行われた遠征最終戦
対NZU(ニュージーランド学生代表)戦はFMGスタジアム(ワイカトスタジアム)、
スーパーラグビー、サンウルブス対チーフスの前座試合として行われました。

「全てをこの試合にかけて臨んできた。勝つ自信もあった。唯一の想定外は雨だったかもしれない」…そう語る片倉HC。

この遠征期間中、天候に恵まれ自分たちの目指すスタイルも順調に仕上がっていました。
しかし12日目にして初めての雨。この雨が微妙にプレーの精度を狂わせました。






キックオフ直前に、NZUのハカ「WANANGA TOA」が披露されました。
このハカはオールブラックスが行う「Kapao Pango」の考案者であるデレク・ラーデーリー氏(この日も観戦)によって考えられたものであり、
「WANANGA」とは知識を表すマオリ語で「大学」を意味し、「TOA」とは「戦士・最強」を意味します。




先制したのはNZU、前半17分CTBが一気にラインブレークしFBにつなぎトライ。
ゴールキックも決まり0-7。
さらに23分、関東代表のパスミスをつかれ、ボールはインゴールへ。
微妙な判定であったがNZUにトライが認められ0-14。

ここから関東代表の反撃が始まります。
29分相手ゴール前のラインアウトからFWが押し込み最後は長谷川選手(パナソニックワイルドナイツ)がトライ。
上原選手(キヤノンイーグルス)のゴールも決まり7-14。




続く38分、またもゴール前のラインアウトから五十嵐選手(キヤノンイーグルス)がトライ!
難しい位置のゴールも上原選手が決め14-14で前半を終えました。


後半も一進一退の攻防が続き、得点が動いたのは後半18分、中央付近でラックで反則を犯しPGを決められます。結果的にはこのPGが勝負を分けました。
その後も関東代表は相手ゴール前まで攻め込むが最後までゴールラインを割ることは出来ませんでした。

過去のNZUとの対戦は2勝4敗、NZの地では何れも大敗でした。
「ニュージーランドの地でNZUに勝つ」この言葉を合言葉に臨んできたが今一歩のところで金星を逃しました。




関東代表からサンウルブスへ、関東代表から日本代表へ・・・関東代表の挑戦に終わりはありません。




●片倉コーチのコメント
このツアーの一番の目的は、このツアーだけで終わることなく先のステージを個々が目指していくという「Mind Set」から始まり14日間という限られた中でいかに「ONE TEAM」になるかという部分にフォーカスしてきました。
そのため参加メンバー全員で「SAME PICTURE」を見続けブラシュアップを重ねた形で最終戦のNZUに挑みました。
関東代表はNZUと過去6戦でNZの地での対戦はいまだ勝ったことがなく、関東代表の新しい歴史を作ろうということも、一つの目標として掲げてNZUに挑みましたが、今一歩のところで負けてしまいました。
しかしながら14日間でとても誇りに思えるチームになりました。
参加いただいた選手はもとより、選手派遣にご理解・ご協力いただいたチーム関係者の皆様、協会関係各位の皆様、日本から応援いただいた方々、
本当にありがとうございました。
この経験を活かし、私自身もコーチとしてレベルアップし続けられるよう努力を重ねてまいります。


●水間コーチのコメント
今回の関東代表の目的はこのメンバーの中からできるだけ多くサンウルヴズ、日本代表へと繋げることでした。
2週間の遠征の中で選手達はオンフィールド、オフフィールドでチームとして個人として常に前向きに積極的に取り組んでくれました。
この過程は確実に目的へと近づいたと確信しています。
誰が最初に目的を達成するのか、何人が達成できるのか楽しみですし、私自身もその場に立てるように成長していきます。
最後に、新しい仲間ができてラグビーってやっぱりいいなと改めて実感しました。

●天野主将のコメント
最終戦は何としても勝ちたかったですがこれを次への糧にしたいと思います。
この2週間、何不自由なくラグビーに没頭できました。スタッフの方々に感謝しています。
それに報いるためにもさらに上のステージを目指していきたいと思います。